ストリームライン・ドルフィン1

ストリームライン・ドルフィンで体を伸ばした姿勢を作ります。

まずは実験から行いましょう。

これはまず立った状態で練習してもよいでしょう。

胸を押したり足を使わずに肩甲骨を広げて手を伸ばすことで、どのくらい体をうねらすボディー・ドルフィンができるのか試します。

背中、腰、足がうねっていますが意識的に動かしてはいません。

肩甲骨を広げることだけを意識しています。

両手を少し広げることで、より繊細に動きを意識することができます。

肩甲骨を広げて体を伸ばしたときの反応を見るために、ここでは息継ぎをしません。

肩甲骨を広げると背中が動き続いて腰が動くため体がうねります。

今度はこの動きに胸で水を押すチェストプレスを加えます。

体がどのように動くかを見るためにまだ足は使いません。

また息継ぎもしません。この動きはとても繊細なので水流も加えません。

ここでチェストプレスしていますが潜らないようにします。

うねりに合わせて頭がわずかに潜ります。

これらの動きは基本的なものなのでしっかりと練習します。

一つの動きを加えるたびに体がどう反応するかを常に意識します。

私は足が動いているのがわかりますが意識的に動かしてはいません。

肩甲骨を広げる動き、胸で水を押す動きに反応しているだけです。

今度はつま先のスナップを加えてどれほど動きが変わるかを見ます。

こうして徐々に体全体の動きを組み立てていきます。

キックするのではなくつま先を軽く打つようにします。

それだけでも、手から足までの動き全体で前に進む力を生み出しています。

つま先を軽く打つ動作はキックとは別と考えてください。

ボディー・ドルフィンの要素を1つずつ加えているだけです。

足の動きを加えました。

足が水面から出ないように気をつけることで、体全体のまとまりを維持します。

推進力は体の一部分ではなく体の部分全てが協調して生み出されます。

足が水面から出ないようにかかとが常に水面下にあるよう意識します。

静かなボディー・ドルフィンは水しぶきを上げたキックよりも効率的です。

一定距離を泳ぐボディー・ドルフィンの回数が減れば効率が上がったことになります。

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